2023/08/27更新
1990年代から活躍したエイジアがボーカルをジョン・ウェットンからジョン・ペインに変更されたバンド。
主にダウンズを中心とするプロジェクト・バンドのイメージが強い。
注1:ここではジョン・ペインズ・エイジア・メンバーでのバンドを説明します。
注2:アイテム紹介画像はアマゾンでの紹介リンクになっています。
そのアルバムが発売されたのは1992年。稀代のスーパー・バンドのASIAが空中分解し、以降、 主にジェフリー・ダウンズのプロジェクト・バンドとして再活動を始めた。 それに伴い、ソング・ライティングも主にダウンズとペインの二人で行われた。
(1992)
これも普通にジャケ買いしちゃいそうなイラストだが、ロジャー・ディーンではない。2曲目と8曲目が良かった。 タイトルはエイジアの伝統を守るAからAに終わる。このアルバムではまだオリジナル・メンバーのハウとパーマーが参加しているが、 やはりダウンズ主導のプロジェクト・バンド感がある。プログレッシヴ感はあまりなく、普通の重めのロック・バンドぽいが、ヴォーカルだけが重厚な感じ。 その後のライヴでも2曲目がよく歌われた。
(1994)
えんじぇる。的には8曲目と10曲目が良かった。今回はタイトルと内容はあまり関係がなかった気がする。 10曲目以外は相変わらず、ヴォーカルだけ重厚感が響く。その後、ライヴでは10曲目がセット・リストによく載った。
(1996)
このアルバムは結構プログレ寄りだった気がする。既にえんじぇる。の手元にもない。 1曲目のインストには日本から布袋寅泰が参加している。
(2000)
このCDの帯には「ラスト・アルバム「アリーナ」」と書いてあるように、 こちらのエイジアはこの時点(2000)で、前期3作で終わると思われたようだ。 しかも、収録曲の頭5曲(オリジナル・エイジアの曲)はこのCDのために再録されている。 と言うことは、バンド側も、もしかすると前期3作で終わることで納得していたのかもしれない。
(2001)
前ベスト盤からわずか翌年に発表された、オリジナル・アルバム4作目。 もはやメンバー編成がわけわかんなくなっている。曲調が同じで統一感はあるが、その分退屈かも知れない。 相変わらず、ペインの「重い」ボーカルを、ダウンズがなんとかポップ側に引っ張っている感じがする。 結果、なんか普通(?)のロックバンドの曲っぽい。もはやエイジアの面影が無い。
(2004)
結果的に、ジョン・ペインズ・エイジアの最後のオリジナル・アルバムになった。 ここでAから始まりAに終わるエイジアのタイトルの伝統も終わった。 このアルバムも、むしろスタイリッシュではあるが、良くも悪くも統一感があり、粒だった曲が無い。 「エイジアらしさ」を見いだせない。
(2014)
正式タイトルは「Recollections: A Tribute To British Prog by Asia Featuring John Payne」。 内容はジョン・ペインズ・エイジアのイギリス・プログレへのトリビュートアルバム。 やはりもうオリジナル・アルバムは出せなかったようだ。 えんじぇる。としては大好きなムーディーブルースの曲が収録されているが、まるでデスボイスのような声で歌われていて、少し残念だった。 どうせなら「Your Wildest Dreams」を歌って欲しかった。
えんじぇる。の知る限り、こちらのエイジアの公式なライヴDVDは発売されていない。 なぜだろうか。
基本的にブートレグって公式ではないものを言うのだろうけど、エイジアにはなぜか「公式」ブートレグが山ほどある。 それはヴォーカルがジョン・ペインになっても、数限りなく発売されていた。
一応、オリジナル・エイジア再結成により、オリジナル側から「ASIA featuring John Payne」としての活動は許可されたようだが、「サイレント・ネイション」以降、 こちらのエイジアは目立った活動はしなかった(できなかった?)模様。 そして、ジョン・ペインは、ガスリー・ゴーヴァン、ジェイ・シェレンと共にGPSを結成した。
もし、こちらのエイジアの曲をオリジナル・エイジアが演奏したら、えんじぇる。は納得できるのだろうか? その答えはもう永遠に謎のままだ。